コラム

column

スマホで見にくいサイトは「存在しない」のと同じ?レスポンシブ対応の再確認

コラム

企業サイトは、PCから閲覧される。そんなイメージがありませんか。
特に法人向けのサービスサイトでは、担当者が資料を確認しながら、じっくり比較検討する場面を想定しがちです。
しかし実際には、法人向けサイトの閲覧においても、スマートフォンの存在感は高まっています。そのため、スマホで見にくいサイトは、内容を読まれる前に離脱され、比較候補から外れてしまうことがあります。

そこで重要になるのが、レスポンシブ対応です。レスポンシブ対応とは、閲覧する端末の画面サイズに応じて、Webサイトのレイアウトや表示を自動的に調整する仕組みです。今回は、企業サイトにおけるレスポンシブ対応の重要性を見ていきます。

法人向けサイトでも、スマホ閲覧が増えている背景

法人向けサービスを検討するユーザーは、最初から問い合わせや資料請求をするとは限りません。まずは担当者が情報を集め、いくつかのサービスや企業を候補にする。そのうえで社内で共有し、比較検討を進め、必要に応じて次のアクションへ進んでいく。このステップが一般的です。

最近ではそうした検討の初期段階、いわば「一次確認」の場面で、スマホが使われる機会が増えています。
背景には、働き方の変化があります。コロナ禍以降、在宅勤務やハイブリッドワークが広がり、情報収集の場所や時間は以前より分散しました。移動中や外出先、打ち合わせの合間にスマホでサイトを確認する人も増えました。会社のPCの前で、落ち着いてサイトを見る状況ばかりではなくなりました。

また、若い世代のビジネスパーソンが増えていることも見逃せません。日常的にスマホで情報を検索して比較し、判断することに慣れた世代にとって、ビジネスの情報収集もスマホが入り口になる場面があります。
たとえば、外出先で取引先候補をスマホで検索する。会議の合間に、メールで届いた資料請求リンクをそのまま開く。打ち合わせ後、移動中に上司や同僚へサイトを共有する。こうした行動は、特別な状況ではなく、日々のビジネスシーンで自然に起きています。

自社サイトへのスマホアクセスが全体の20%を超えている場合、訪問者の10人に2人以上がスマホから閲覧していることになります。レスポンシブ対応が不十分な状態では、そのユーザーに見づらさや操作しづらさを感じさせ、比較検討の入口で離脱を招いてしまう可能性があります。
決裁者や担当者であっても、最初の接点はスマホかもしれません。その前提でサイトを見直すことが、機会損失を防ぐ第一歩になります。

検索対策としてもスマホ対応は欠かせない

スマートフォンで見やすく表示されることは、ユーザー体験だけでなく、検索エンジンへの対応という意味でも重要です。
Googleはかつて、スマホ対応の有無を検索順位に反映する「モバイルフレンドリーアップデート」を実施し、Webサイトのスマホ対応を推奨してきました。その流れは現在、さらに進んでいます。

現在Googleは、主にモバイル版のコンテンツをインデックス登録やランキングに使用する「モバイルファーストインデックス」を採用しています。つまり、PCで見たときに整っているだけではなく、スマホで見たときにも必要な情報がきちんと表示され、読みやすく操作しやすい状態になっていることが大切です。

これは、検索エンジンがページ内容を把握する際に、PC版ではなくモバイル版の情報を重視していることを意味します。PC用とスマホ用で表示する内容が異なる場合、検索エンジンが主に参照するのはスマホ版の情報です。PCには載っているが、スマホでは省略されている情報があれば、検索エンジンにその内容が正しく伝わりにくくなる可能性があります。
たとえば、PCでは見やすいページでも、スマホでは文字が小さい、画像や表がはみ出す、メニューが操作しづらい、問い合わせボタンが見つけにくいといった状態では、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても望ましいとはいえません。

もちろん、スマホ対応だけで検索順位が決まるわけではありません。検索評価には、コンテンツの質やサイト全体の信頼性、表示速度、ユーザーにとっての有用性など、さまざまな要素が関係します。
そこを理解したうえで、スマホで必要な情報が見やすく表示され、問題なく操作できる状態を整えることが、企業サイトのSEO対策のひとつになります。

複数の端末に対応し続けるには運用のしやすさも重要

とはいえ、PC、タブレット、スマートフォンのすべてで見やすいサイトを用意し、情報を更新し続けるのは簡単ではありません。
PC用とスマホ用で別々のページを管理している場合、どちらか一方の更新が漏れたり、内容に差が出たりするリスクがあります。サービス情報や事例、お知らせ、FAQ、採用情報など、企業サイトには継続的に更新すべき情報が多くあります。

更新のたびに表示崩れを気にしたり、端末ごとの見え方を個別に調整したりする必要があると、担当者の負担も大きくなります。結果として、情報更新が後回しになり、サイトの鮮度が落ちてしまうこともあります。

たとえば、料金プランの改定をPC用ページに反映したのに、スマホ用ページは古い情報のままになっていると、スマホで見たユーザーは古い料金を前提に問い合わせや資料請求を進めてしまいます。気づいた時点で、訂正や説明にかかる手間が発生します。サービス内容の変更や採用情報の更新でも、同じことが起こりえます。
だからこそ、企業サイトには、情報を一元管理しながら、さまざまな端末で見やすく表示できる仕組みが求められます。

Crefarならスマホ表示も自動で最適化

クラウド型CMS『Crefar』は、PC、タブレット、スマートフォンなど、閲覧する端末の画面サイズに応じてWebサイトの表示を自動で調整します。それぞれの端末で見やすい表示を実現できるため、スマホ対応を意識したサイト運用にも役立ちます。

PC用とスマホ用に同じ内容を二重に管理する必要がなく、一度の更新で複数の端末からの閲覧に対応できる点も特長です。
また、CrefarではGoogleアナリティクスなどの外部ツールを開かなくても、管理画面上でアクセス状況を確認できます。PC・スマホのアクセス比率を把握できれば、自社サイトでスマホ閲覧がどの程度発生しているかを確認し、改善の優先度を判断しやすくなります。
担当者は、端末ごとの表示を気にせず、情報を最新の状態に保つことに集中できます。

専門知識がなくても、お知らせや事例、FAQ、サービス情報などを社内で更新できる。そして、更新した情報はスマホでも自動的に見やすい形で表示される。これは、継続的なサイト運用において大きなメリットです。

たとえば、新しいサービスを発表したときも、お知らせページをすぐに更新すれば、その情報は同じタイミングでスマホからも読める状態になります。タイミングを逃さずに情報を届けられることは、見込み顧客や採用候補者との接点づくりにもつながります。必要な情報を、どの端末からでも見やすく届けられる状態を保つことが大切です。

まとめ:スマホで見やすいことは企業サイトの基本条件に

法人向けサイトであっても、ユーザーが必ずPCから閲覧しているとは限りません。担当者や決裁者が、スマホで最初に情報を確認し、その時点で候補に入れるかどうかを判断している可能性があります。
そのため、スマホで見たときに情報が読みやすく、問い合わせや資料請求まで迷わず進めることは、機会損失を防ぐうえで重要です。

レスポンシブ対応は、閲覧する端末の画面サイズに応じて、Webサイトのレイアウトや表示を自動的に調整する仕組みです。見た目を整えるだけでなく、必要な情報にたどり着きやすい状態をつくるためにも重要です。
PC画面では問題なく見えていても、スマホでは文字が読みにくい、導線がわかりづらい、問い合わせまで進みにくいといった課題が見つかることもあります。
自社サイトがスマホでも見やすく、必要な情報にたどり着きやすい状態になっているか。改めて確認してみてはいかがでしょうか。

イメージキャラクター