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SNSとWebサイト、どちらも必要な理由は?企業が両輪で活用するための基本戦略

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企業のデジタル戦略を考える上で、「SNSかWebサイトのどちらかだけで十分では?」と感じたことはありませんか?一見そのように思えるかもしれませんが、実際には違います。

SNSはリアルタイムでの情報拡散や顧客との交流に優れ、手軽に始められるという特長があります。これに対してWebサイトは、公式情報の発信源としての信頼性を持ち、長期的な価値を提供する役割を担います。この2つはそれぞれ異なる強みを持ちながら、互いを補完する存在です。

本記事では、SNSとWebサイトの役割の違いを整理し、どのように連携させると効果的なのかを具体的にご紹介します。

SNSとWebサイトの役割の違い

SNSの役割:情報の拡散とリアルタイム性

SNSの最大の魅力は、その拡散力です。例えば、新商品のキャンペーン情報をInstagramやXに投稿すると、シェアやコメントを通じて短期間で多くの人に届きます。SNS特有のバイラル効果によって投稿が瞬時に話題となり、予想以上のリーチを生むこともあります。

さらに、SNSのもう一つの強みはリアルタイム性です。トレンドに迅速に対応し、最新情報を即座に発信できる点は、Webサイトにはない魅力です。例えば、飲食チェーンが季節限定メニューを発表する際、SNSを使えばタイムリーに顧客へ情報を届けられます。

しかし、SNSの投稿は時間とともに埋もれてしまうため、短命である点が弱点です。ここで必要になるのが、Webサイトとの連携です。

Webサイトの役割:情報の充実と信頼の構築

Webサイトは企業の公式情報源としての役割を担います。SNSが短命で情報が埋もれやすい一方で、Webサイトは長期的に信頼性のある情報を蓄積します。具体的には、商品やサービスの詳細、料金プラン、会社概要など企業として提供すべき情報を網羅し、訪問者に「信頼できる」と感じてもらえる環境を提供します。

また、Webサイトは「行動の起点」としても重要です。SNSで興味を持った顧客が、公式サイトへ移動して商品を購入したり、問い合わせフォームを利用したりする流れは、デジタルマーケティングにおける基本です。

例えば、あるラベルプリンターの販売代理店は、SNSに顧客が作成したオリジナルラベルの写真を掲載。リンク先の公式Webサイトで、ラベルプリンターを活用する顧客の事例や導入効果を詳しく紹介し、使用シーンをイメージしやすいコンテンツを提供しています。SNS投稿で興味を持った顧客が詳細を確認したいとWebサイトを訪問するため、問い合わせ件数が増加。見積り依頼へとつながる流れを確立しました。

このようにSNSとWebサイトはそれぞれの強みを活かすことで、相乗効果を発揮します。

SNSとWebサイトを効果的に連携させる方法

1.SNS投稿でWebサイトに誘導する

SNSは顧客をWebサイトに導くための入り口になります。SNS投稿にWebサイトへのリンクを設置して誘導します。例えば、Instagramに新商品の写真を投稿し、「詳しくはプロフィールのリンクから」と特設ページへ誘導することで、Webサイトでの具体的な行動を促します。このような施策を取り入れることで、新規顧客のシームレスなデジタル体験が実現します。

2.キャンペーンで相乗効果を生む

SNSとWebサイトを組み合わせたキャンペーンも効果的です。例えば、SNSでフォローやシェアを条件に応募可能なキャンペーンを開催し、応募フォームはWebサイトに設置することで、両方の強みを活かせます。

3.WebサイトにSNS要素を取り込む

Webサイト上にSNSフィード(SNSの投稿内容をリアルタイムで表示する機能)やシェアボタンを設置することで訪問者が簡単にSNSへアクセスし、拡散できる環境を整えます。これにより、WebサイトとSNSの相互流入を促進できます。

4.分析データを活用して改善する

SNSからWebサイトへの流入や、リンククリック率などをGoogleアナリティクスやSNSの分析ツールで測定し、投稿内容やWebサイトの構成を継続的に改善していくことも重要です。

両者を使いこなすためのポイント

SNSとWebサイトを効果的に活用するためには、それぞれの特性を理解し、それに応じた運用を行うことが重要です。ここでは、SNSとWebサイト運用のポイントをご紹介します。

SNS運用のポイント

SNSは継続的な発信が重要です。例えば、週に1~3回の頻度で投稿するなど、フォロワーとの接点を途切れさせないことが大切。投稿が途絶えてしまうと、アカウントの信頼性が低下し、「フォローしても意味がない」と思われてしまう恐れがあります。

また、ターゲットに響くコンテンツ作りも欠かせません。若年層を狙う場合は、目を引く画像や短い動画を活用し、直感的に魅力を感じてもらえる内容が効果的です。一方で、ビジネス層向けには信頼感を重視した投稿が求められます。たとえば、企業の取り組みや実績を紹介する投稿は、信用を得やすい方法です。

さらに、顧客とのエンゲージメントを深めるためには、コメントへの返信や投稿へのリアクションを欠かさないことがポイントです。「顧客の声をきちんと拾っている企業だ」と感じてもらえれば、自然と好感度が高まります。

Webサイト運用のポイント

一方で、Webサイトは訪問者にとって「使いやすい」環境を整えることが何より重要です。スマートフォンからのアクセスが増える中で、モバイル対応が不十分なサイトは、それだけで機会損失につながる可能性があります。レスポンシブデザインを取り入れ、画面サイズに応じて表示が最適化されるようにしましょう。

さらに、SEO対策も見逃せません。検索結果で上位に表示されるかどうかは、Webサイトの成功を左右する大きな要素です。キーワード選定やページ速度の改善、内部リンクの整理など、基本的なSEO施策を押さえておく必要があります。

信頼性を高めるためには、訪問者が安心感を得られるコンテンツ作りも重要です。例えば、FAQやブログ記事、企業の取り組みを紹介するページを充実させることで、訪れるユーザーの信頼を築くことができます。

SNSからWebサイトへ:顧客を引き込む導線設計のまとめ

Webサイト上にSNSリンクを明示し、ユーザーがSNSアカウントにアクセスしやすくすることで、フォロワー拡大が期待できます。反対に、SNS投稿からはWebサイトへのリンクを設置し、特設ページや商品詳細ページへスムーズに誘導する仕組みを作りましょう。

このようにシームレスな導線を整えることで、顧客のデジタルジャーニー(情報を探し、比較し、購入や問い合わせなどの行動に至るまでの一連のデジタル上の体験)が充実します。

SNSとWebサイトを連携させてデジタル戦略を強化!

SNSとWebサイトを効果的に連携させることで、顧客を興味喚起から具体的な行動へとスムーズに導くことが可能です。SNSで顧客の興味を引きつけ、Webサイトで信頼性を高める。そして最終的に購入や問い合わせ、資料請求といった具体的なアクションにつなげる。この一連の流れを設計することで、デジタル戦略はより強力なものとなります。

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