コラム

column

【企業のWebサイト運営者必見!】Webサイトの安全性って?お客様の情報を守るための基礎知識

コラム

現代のビジネスにおいて、Webサイトは企業と顧客をつなぐ重要なツールです。ショッピングサイトでの購入、問い合わせフォームの利用、顧客が提供する個人情報など、あらゆるやり取りがオンライン上で行われています。一方で、こうした利便性の裏側には、サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクが潜んでいます。サイト運営者としては、顧客の信頼を守るために、しっかりとしたセキュリティ対策を講じることが不可欠です。

では、具体的にどのようなリスクが存在し、それに対してどのように対応するべきでしょうか?本記事では、Webサイト運営におけるセキュリティ対策の基本と、それがいかに企業にとって重要かについて詳しく解説していきます。

Webサイトの安全性とは?

Webサイトの安全性とは、顧客が安心して利用できるようにするため、データを適切に保護し、不正アクセスを防ぐことです。具体的には、個人情報の暗号化、サイバー攻撃からの防御、適切なアクセス管理などが含まれます。たとえば、オンラインショップでは、クレジットカード情報や住所を漏洩させない対策が必須。顧客の信頼を確保するために、企業としてセキュリティ強化は必ず取り組むべき重要事項です。

セキュリティ対策が顧客信頼に与える影響

しっかりとしたセキュリティ対策は、顧客に「このサイトは安心して利用できる」という印象を与え、信頼感を醸成します。例えば、顧客がオンラインショップで購入する際、HTTPS(インターネット上でのデータ通信を暗号化するプロトコル)で暗号化されていることや、個人情報が安全に扱われていることがわかれば、利用をためらうことが減ります。

セキュリティ対策が不十分なサイトは顧客離れが進みやすく、長期的には収益の低下にもつながります。過去には、大規模なデータ漏洩が発生した企業が顧客の信頼を失い、売上が急激に落ち込んだ事例もあります。逆に、適切な対策が講じられているサイトは、口コミやリピート顧客の獲得にも有利で、ポジティブな評判が広まりやすい傾向があります。

Webサイトのセキュリティを強化し、顧客の信頼を得ることは、競争が激化する現代の市場において、企業が差別化するための重要なポイントです。

2024年最新の企業における情報セキュリティ10大脅威

IPA(情報処理推進機構)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2024」によると、特に組織向けに深刻な脅威として、ランサムウェアによる被害やサプライチェーン攻撃が挙げられています。これらは、Webサイトや企業システムに大きな影響を及ぼし、データ流出やシステム停止といった問題を引き起こす可能性があります。

たとえば、ランサムウェア攻撃とは、悪意のあるソフトウェア(ランサムウェア)を使って、ターゲットのデータを暗号化し、アクセスを制限する攻撃です。攻撃者は、データを復号化するための「身代金」を要求し、それが支払われるまでデータを解除しないと脅迫します。近年は、企業や組織を標的にするケースが増加しており、業務停止やデータ漏洩など、深刻な被害をもたらす可能性があります。

また、サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃とは、企業の取引先やサービスプロバイダーといった、直接のターゲットではない組織を通じて攻撃を仕掛ける方法です。攻撃者は、取引先のセキュリティの隙をつき、その先の企業に不正なコードやマルウェアを送り込みます。これにより、複数の企業が同時に被害を受けるリスクが高まり、対策が難しい複雑な攻撃として認識されています。

このような脅威に対抗するためには、Webサイトの安全性を高める対策が必要です。後述するWAF(Webアプリケーションファイアウォール)やHTTPS化、二段階認証の導入などが基本的な対策です。これらをしっかり実施することで、顧客に安心感を提供し、ビジネスの安定運営に貢献します。

※詳しくは、IPAの10大脅威 2024をご覧ください。

必須のセキュリティ対策

ここでは、取り組むべき代表的なセキュリティ対策と、それがどのような脅威に対応しているのかを解説します。

HTTPS化とSSL証明書

データの改ざんを防ぐHTTPS化により、顧客がWebサイトに送信するデータが第三者に傍受されるリスクが減り、クレジットカード情報や個人情報を含む安全なやり取りが可能です。

HTTPSを実現するためにはSSL証明書(Secure Sockets Layer)が必要です。この証明書は、サイトとユーザーの間で暗号化された通信を行うために必要なもので、Webサイトにインストールすることで、訪問者に「安全なサイトである」ことを証明します。SSL証明書が導入されていると、URLの先頭が「https://」と表示され、ブラウザには鍵マークが現れます。このマークはユーザーに安心感を提供し、サイトの信頼性を高めます。

一方で、SSL証明書が導入されていない場合、URLの先頭は「http://」と表示され、ブラウザが「保護されていません」や「安全でないサイト」と警告を表示します。そのような警告が表示されれば、訪問者は不安を抱き、離脱しようとする人が大半でしょう。ましてや、クレジットカード番号や住所など個人情報の入力が必要なWebサイトならば、大切な情報が漏れたり盗まれたりする危険性を感じ、不信感が高まるのは当然です。SSL証明書を導入することで、これらの不安を解消し、ユーザーに安心してサイトを利用してもらえる環境を提供できます。

WAF(Webアプリケーションファイアウォール)

WAFは、特にWebアプリケーションを狙った攻撃を防ぎます。代表的な攻撃には以下が含まれます。

  • SQLインジェクション:Webサイトのデータベースに対して不正なコードを送り込み、顧客情報を盗み出したり、データを改ざんしたりする攻撃です。たとえば、入力フォームにコードを入力してデータベースに侵入し、顧客の情報を閲覧することがあります。

  • クロスサイトスクリプティング(XSS):悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み、それを訪問者のブラウザで実行させる攻撃です。これにより、ユーザーのクッキー情報を盗み出したり、偽のページに誘導したりすることが可能です。

WAFを導入することで、こうした脅威からWebサイトを守り、顧客データの流出やサイト改ざんを防ぐことができます。

 

二段階認証

パスワードだけでなく、SMSや認証アプリによる追加の認証ステップを導入することで、アカウント乗っ取りのリスクを低減します。特に管理者アカウントには必須の対策であり、サイト全体の安全性を強化します。

これらの対策は、顧客のデータ保護だけでなく、運営者としての信頼を築くためにも必要不可欠です。しっかりとしたセキュリティ対策を講じることで、顧客が安心して利用できる環境が整い、ビジネスの成長にもつながります。

 

「Crefar」のソリューション

クラウド型CMS「Crefar」は、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を管理画面に標準搭載 しており、以下のセキュリティ対策を講じることができます。

DoS/DDoS攻撃の防止

大量のアクセスからサーバを保護し、サイトの正常運用を維持します。これにより、正規の利用者がサイトを利用し続けられる環境を確保します。

脆弱性を狙った攻撃の遮断

SQLインジェクションやXSSなどの攻撃を検出し、自動的にブロックします。

不正アクセスの防止

アクセス管理を強化し、正規のユーザーだけがサイトにアクセスできるようにします。

Crefar CMSは、クラウドサービスである為、導入~保守、運用に手間をかけることなく安価に導入が可能です。標準搭載のセキュリティ強化機能によって、シンプルな運用ながら強力な保護を提供するため、特に中小企業にとってコストパフォーマンスの良い選択肢となります。

まとめ:今すぐ実践できる対策リスト

以下の対策を通じてWebサイトの安全性を強化し、顧客にとって信頼できるサイト運営を目指しましょう。

  • SSL証明書の導入とHTTPS化 - 顧客に安心感を提供します
  • WAFの導入 - サイトを守り、ビジネスの安定運営を支援します
  • 二段階認証の設定 - 管理者アカウントの安全性を確保します
  • 定期的なソフトウェアの更新 - 脆弱性対策を徹底します
  • バックアップの設定と保管 - 迅速な復旧を可能にします

詳細なサポートが必要な場合は、お気軽に兼松グランクスへお問合せください。今すぐ、自社のWebサイトのセキュリティ対策を見直し、顧客とビジネスを守りましょう。

イメージキャラクター スギちゃんの画像