企業が行うリスティング広告5つのメリット!SEOとの使い分けも紹介
コラム

多くの企業が重視するオンラインマーケティング戦略のひとつに、検索エンジンでのランキングを上げて自然流入を増やすSEOがあります。一方で即時の効果が見込めるリスティング広告も外すことができない施策です。
本記事ではリスティング広告の利点と欠点について掘り下げ、どのように取り組んでいくべきかを考えます。SEO対策との比較から、リスティング広告の魅力と課題について探っていきましょう。
リスティング広告とは
リスティング広告は、GoogleやYahoo!のような検索エンジンの検索結果に表示される広告。検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を検索結果ページ上に掲載する広告手法のひとつです。
具体的にはGoogleの場合、検索結果の上部や右側に広告が表示され、それぞれ「スポンサー」と表示されます。広告主が入札を行い、特定のキーワードやキーワードフレーズのオークションが行われた結果、掲載単価が高い順に表示されます。「スポンサー」表示がない検索結果が、SEOによって表示されたページです。
リスティング広告のメリット5選
リスティング広告には、以下の通り多岐に渡るメリットがあります。
1.ターゲットの絞り込みが可能
リスティング広告ではユーザーが検索する際に入力するキーワードやフレーズに基づいて広告を表示することができます。これにより訴求したい特定のターゲット層に対して、広告表示を絞り込むことができます。例えば、特定の地域や職業、年代、興味でターゲティング設定を行うことで、コンバージョンにつなげやすくなります。
2.顕在層へのアプロ―チ
顕在層とは、ニーズが明確で具体的に商品やサービスを検索している購買意欲が高い層のことです。特定の要望や悩みに対して明確なイメージがあるため、こちらもコンバージョンにつなげやすくなります。
例えば、スポーツ用品メーカーのECサイトがランニングシューズを販売する際のリスティング広告として、「最新のランニングシューズ」「快適なランニングシューズ」「マラソン用シューズ」などのキーワードに絞って顕在層にアプローチすることで、商品購入につながることができます。
3.即時効果が期待できる
リスティング広告は設定や審査が完了した後、すぐに表示されます。そのため広告が即時に効果を発揮し、目標達成につながる可能性が高いです。
4.成果に応じた課金方式
リスティング広告は通常、クリックごとや表示回数ごとに広告主が課金されます。つまり、広告がクリックされた場合や表示された回数に応じてのみ広告費が発生します。これにより、広告の効果が確認された場合のみ費用が発生し、効率的な広告運用が可能となります。
5.リアルタイムな最適化が可能
リスティング広告はリアルタイムで広告の成果や効果をモニタリングし、必要に応じて広告内容や設定を最適化することができます。広告のクリック率やコンバージョン率などのデータを分析し、広告の効果を向上させるための改善策を迅速に実施することが可能です。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告にはメリットが多い半面、デメリットもあります。
コスト管理の難しさ
リスティング広告はクリックごとに広告主に課金されるため、競争の激しい業界ではクリック単価が高騰することがあります。これにより予算を超えてしまう可能性があり、特に小規模な企業や予算制約のある広告主にとっては課題となります。またリスティング広告は継続する限り、運用費と人的リソースが不可欠で、長期的な予算組みが必要になります。
潜在層向きではない
ニーズが明確な顕在層へのアプローチに有効な半面、そうでない潜在層はニーズが明確化されてないゆえに不作為にいろいろなキーワードを利用して検索するため、効果が期待できません。
広告を嫌がるユーザーが一定数いる
広告を嫌うユーザーが広告ブロッカーを利用することでリスティング広告が表示されなかったり、「スポンサー」の表示を見て広告だと気づき意図的にクリックしなかったりすることもあります。これにより、広告主が意図した層へのアプローチができなくなる可能性があります。
リスティング広告とSEOをどう使い分ける?
SEOとリスティング広告はそれぞれ異なる特徴を持っているため、使い分けることで効果的なオンラインマーケティング戦略を構築できます。前段のリスティング広告のメリット・デメリットに通じる部分もありますが、SEOとリスティング広告の使い分けのポイントを以下でご紹介します。
成果の速さと持続性
リスティング広告:
即時の効果が期待でき、広告が設定された直後から表示され、効果がすぐに現れます。特に需要が高い商品やサービスの宣伝において、迅速な反応が求められる場合に有効です。
SEO:
成果の表れるまでに時間がかかりますが、一度上位表示されると持続的に流入が期待できます。長期的な視点での成果を重視する場合に適しています。
コストとリターンのバランス
リスティング広告:
クリック単価や広告費が直接的に発生しますが、効果が即時に現れるため、投資に対するリターンが比較的容易に評価できます。
SEO:
直接的な広告費はかかりませんが、成果までに時間がかかるため、投資とリターンの関係を正確に評価することが難しい場合があります。
キーワードの選定とターゲティング
リスティング広告:
特定のキーワードや検索クエリに関連した広告を設定することができ、効果的なターゲティングが可能です。特定の顕在層に直接的にアプローチすることができます。
SEO:
コンテンツやサイトの最適化を通じて、幅広いキーワードに対応することが求められます。ユーザーの検索意図やニーズに基づいたコンテンツを提供し、潜在層の自然な流入を増やすことが重要です。
具体的な使い分け例を見てみましょう。
新規商品の立ち上げ
リスティング広告:
新商品の販売促進を目的として、リスティング広告を活用します。特定のキーワードやターゲット層に広告を配信し、即時の効果を期待します。
SEO:
新商品のブランド認知や長期的な成果を狙う場合に、SEOを活用します。検索エンジンでの上位表示を目指し、コンテンツやサイトを最適化して、持続的な流入を確保します。
季節商材のプロモーション
リスティング広告:
季節商材の需要が高まる直前やイベント開催期間中に、リスティング広告を活用します。特定のターゲット層に即座にプロモーションを行い、需要のピーク時に効果的な販売促進を図ります。
SEO:
季節商材のプロモーションは、一定期間での需要が集中するため、SEOでは季節に関連するコンテンツを事前に最適化して、需要が高まる前から検索エンジンでの表示を強化します。
地域限定サービスのマーケティング
リスティング広告:
特定の地域や都市に対して、リスティング広告を活用します。地域の顧客に即座にサービスや特典をアピールし、需要に応じた地域限定のプロモーションを行います。
SEO:
地域限定サービスの需要は地域によって異なるため、SEOでは地域名や地域特有のキーワードを最適化して、地域の顧客に向けた情報を提供します。地域密着型のサービスを強調し、地域の顧客に訴求します。
SEOとリスティング広告は相対する部分も多いため、両方を使い分けることで効果的なオンラインマーケティング戦略を実現することができます。
まとめ
リスティング広告は即時の効果や顕在層への高いコンバージョンが期待できる一方で、コスト管理などのデメリットも存在します。一方、SEOは持続的な流入が見込めますが、効果までに時間がかかる側面があります。それぞれの特性を最大限活かすためには、定期的なデータ分析や改善を実施し、戦略の最適化を図ることが重要です。
兼松グランクスでは豊富な知識と経験を持つプロフェッショナルがお客様に寄り添い、オンラインマーケティングの成功をサポートします。ご不明点があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。