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ホームページへの検索流入に直結!検索エンジンの仕組みを知ろう

2023.11.14
  • コラム
  • 検索エンジンは現代の情報収集やオンライン体験に欠かせない存在となっています。そしてホームページを運営している場合には、検索エンジンからの流入はとても重要な要素となります。そのため検索エンジンの仕組みを正しく理解することによって、効果的な対策を取ることができるようになります。
    この記事では検索エンジンの仕組みについて解説し、ホームページへの検索流入を増やすためのポイントをご紹介します。

    そもそも検索エンジンとは?

    検索エンジンとはインターネット上の情報をキーワードやフレーズを使って検索し、関連するWebページを表示するシステムです。検索エンジンはユーザーが特定の情報を探したり、特定のWebサイトにアクセスしたりする際に利用されます。

    世界で最も利用されている検索エンジンはGoogleです。世界のデスクトップ検索エンジン市場において、Googleは90%以上のシェアを占めています。Googleの圧倒的なシェアは高度な検索アルゴリズムと質の高い検索結果、使いやすさなど、ユーザーにとって魅力的な機能とサービスの提供によるものだとされています。

    国内ではGoogleの後にYahoo!、Bingと続きますが、Yahoo!はニュースや自社サービスを充実させたポータルサイトとしてのビジネスモデルを確立しています。しかも2011年からはGoogleと同じ検索技術を使っているため、検索エンジン対策はGoogleを軸に考えれば問題ないのが現状です。

    Google検索エンジンの仕組み

    実質として検索エンジンのシェアはGoogleが占めているため、ここからはGoogleの仕組みを解説します。Googleでは、以下のステップで検索結果が表示されます。

    1.クローリング(収集)

    Web上の情報を収集する「クローラー」と呼ばれるプログラムが自動的にWebページの巡回を行い、リンクをたどって新しいページを発見して情報を収集します。

    2.インデックシング(索引付け)

    収集した情報は検索エンジンのデータベースに整理され、索引付けされます。インデックスはキーワードやフレーズに関連するWebページを特定するためのデータ構造であり、検索エンジンが効率的に結果を表示するために使用されます。

    3.ランキング

    検索エンジンは、検索結果の順位付けを行います。ランキングは、ユーザーの検索クエリ(ユーザーが検索する時に使用した語句)と関連するWebページの重要性や信頼性を評価するために使用されるアルゴリズムに基づいています。ランキングの要素には、キーワードの一致度、コンテンツの質、リンクの数や質などがあります。

    4.検索結果の表示

    検索エンジンはユーザーの検索クエリに基づいて、関連性の高いWebページやコンテンツを検索結果ページに表示します。上位に表示される結果がより関連性が高いとされており、ユーザーは求める情報にアクセスしやすくなります。

    ホームページを作成して公開しても、訪問者がいなければ定めた目標(KPI)を達成できません。Webページは検索エンジンのクローリングによって「発見」され、検索エンジンのデータベースに「格納(インデックス)」されなければ、検索結果のページに表示されません。
    インデックスされるかされないか、インデックス後にどの順で表示されるかはすべて、Googleのアルゴリズムによって決定されます。つまりすべてのWebページが必ず検索対象になるとは限らないのです。

    Googleのアルゴリズムは非公開であり、詳細な仕組みは公開されていません。ただし、Googleは検索結果の品質を高めるための指針として、コンテンツの質、ユーザーエクスペリエンス、Webページの信頼性、ユーザーのニーズに対する適合度などが重要な要素だとしています。

    検索エンジンのステップに沿って、ホームページ運営者がやるべきこと

    クロールは世界中のWebサイトが対象のため、ある程度時間がかかります。できる限り早く自社のWebページを発見してもらうために、Google Search Console(Webページ管理者向けの無料ツール)から巡回の申請を行うことができます。

    続いて、クロールで収集されたWebページがGoogleに登録される(インデックスされる)ことが必要です。こちらもある程度の時間がかかります。インデックスされているかどうかも、Search Console を使って調べることができます。

    インデックスされない原因としては、noindexなどのメタタグが設定されクロールが制限されてしまっていたり、サイトのリンクが不足していてクローラーの到達が難しくなっていたり等が考えられます。その他にも、Webページの品質や信頼性に問題があると評価された場合にもインデックスされません。

    Google検索エンジンの仕組みを踏まえ、ホームページ運営者は次の施策を行いましょう。

    サイトマップ(Webサイトの階層構造、URL一覧を示すXMLファイル)の作成と送信

    サイトマップを作成し、検索エンジンに提供することで、クローラーがWebサイトの全体像を把握しやすくなります。

    robots.txt(クロールの設定)ファイルを使用する

    任意のページをクロールから除外したり、クロールの頻度を制御したりすることができます。不要なページを制御することで重要なページを認識させる目的のため、大規模サイトで効果を発揮します。

    Webページ内の内部リンクの最適化を行う

    適切な内部リンクを設定することで、クローラーがWebサイト内のページをくまなく巡回できるようになります。またページ同士の関連度が高くなり評価が上がる他、ユーザーの滞在時間を長くする効果を期待できます。

    コンテンツを定期的に新規追加、更新する

    定期的に新しいコンテンツをウェブサイトに追加することで、クローラーが頻繁にウェブサイトを訪れ、新しい情報を収集するように促すことができます。

    外部サイトからのリンク獲得に努める

    外部サイトからのバックリンクはWebページの信頼性と権威性を示す重要な要素となり、評価に影響します。

    ユーザーエクスペリエンスの向上に努める

    ページの読み込み速度を上げ、モバイルフレンドリーなホームページづくりに留意しましょう。これらは検索エンジンがWebページの表示順位を決定する際の要素のひとつです。

    コンテンツの品質を高め、適切なキーワードを使用する

    Googleは品質の高いコンテンツを評価します。コンテンツの品質を向上させ、適切なSEOプラクティスを実施しましょう。

    タイトルタグ、メタディスクリプションなどの最適化を行う

    検索結果ページで表示されるWebページのタイトルと説明を定義する重要な要素です。これらを最適化することでユーザーの注意を引きつけ、クリック率を向上させることができます。

    こうした施策を継続的に実施することで、Webページのインデックス促進と検索エンジンでの可視性を高められます。

    まとめ:検索エンジンからの流入を高めるのにCMSの利用は有効

    検索エンジンの仕組みについて、おおまかに理解していただけたのではないでしょうか?「おおまかに」というのは、ひとつひとつの要素はまだまだ掘り下げることができるものであり、効果を発揮するためにはさらなる知識と経験が必要なためです。

    CMS(Content Management System)はホームページを作成・編集・公開するためのツールですが、前段で挙げた検索エンジンに対する施策にも効果を発揮します。具体的にはサイトマップの作成を行えたり、ページ単位でSEO設定をしたり、適切なページ構造を簡単に作れたりといった機能が搭載されています。

    本記事を執筆する兼松グランクスが提供するクラウドCMS『Crefar』にも、こうした機能を標準搭載しています。その他にも、ご要望に応じてデジタル戦略の提案やサポートもご提供できます。
    検索エンジンのアルゴリズムは変動が大きく、常に最新の情報とベストプラクティスにアクセスし、持続的な取り組みと改善を行う必要があります。本記事が貴社のホームページのアクセス数向上と目標達成の一助になれば嬉しいです。